インターネットの速度や安定性を左右する重要な要素が「接続方式」です。
その中でも最近よく聞くようになったのが IPoE(アイピーオーイー)方式。
特に、フレッツ光や光コラボサービスでは、IPoEが“標準”になりつつあります。
この記事では、
「IPoEとは何か?」
「PPPoEと何が違うのか?」
「なぜフレッツ光でIPoEが選ばれているのか?」
をわかりやすく解説します。
目次
1. IPoEとは?(Internet Protocol over Ethernet)
IPoEとは、
インターネット接続をより高速・安定して提供するための新しい接続方式
従来のPPPoE方式では、通信が一度「網終端装置(BRAS)」を経由する必要があり、
夜間や週末に混雑しやすいという弱点がありました。
IPoEはこの“混雑ポイント”を通らずに通信できるため、速度低下が起きにくい
という大きなメリットがあります。
2. NTTフレッツ光でIPoEが選ばれる理由
① NTTのネットワークがIPoEを標準化している
現在NTT東日本・西日本では、
**IPv6 IPoEがフレッツ光の“標準メニュー”**として提供されています。
そのため、OCN・ビッグローブなど多くのプロバイダがIPoEをメインに案内しています。
② 混雑が起きにくく、夜でも速度が安定
PPPoEは夜間に速度低下しやすく、
「動画が止まる」「在宅ワークが重い」という課題がよくありました。
IPoEは混雑ポイントを回避できるため、
夜でも速度が落ちにくい
というメリットがあります。
PPPoE接続のように
ルーターにID・パスワードを入力する必要はありません。
③ 設定がかんたん(ID/PW不要)
IPoE対応ルーター(お客様でご準備が必要)で接続するだけで
自動的にIPoE接続が開始されます。
3. PPPoE方式とIPoE方式の違いは?
| 項目 | PPPoE | IPoE |
|---|---|---|
| 接続認証 | 必要(ID/PW) | 不要 |
| 速度 | 混雑で低下しやすい | 安定・高速 |
| IPv6対応 | △ | ◎(IPv6+IPv4 over IPv6) |
IPoEはIPv6方式を前提としており、
さらに「IPv4 over IPv6」技術を使うことで
従来のIPv4サイト(YouTube、Amazon、SNS等)も高速化できます。
4. IPoEでインターネット利用するには何が必要
✔ IPoE対応のプロバイダの契約(推奨:OCN)
✔ IPoE対応ルーター(お客様でご準備が必要)
この2つだけで利用できます。
OCNで接続した場合

5. まとめ:フレッツ光を使うならIPoEは“必須級”
フレッツ光で速度を最大限に引き出すには、
IPoEはもはや必須の接続方式です。
- 安定した高速通信
- 夜間でも遅くなりにくい
- 設定が簡単
特に、今後IPv6を中心としたネットワークが広がっていく中で、
IPoEを選ぶことは長期的にもメリットが大きいと言えます。
この後は 【第3弾プロバイダ選び】「フレッツ光ユーザー必見!IPoEで快適に使うなら、なぜOCNがもっとも最適」に続く
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