~違い・メリット・デメリットをやさしく解説~
テレワークや防犯カメラ、VPN、そしてWebサーバー運用…。
そんな場面でよく登場するのが「固定IPアドレス」と「動的IPアドレス」という言葉。
でも正直、最初は「固定?動的?なにそれ?」と戸惑う方も多いはず。
今日はそんな方に向けて、わかりやすくご紹介していきます。
🔷そもそも「固定IPアドレス」とは?
インターネットに接続するときに、自分の端末に割り当てられる「住所」のような番号がIPアドレス。その番号が、いつも変わらず**「固定」されている**のが「固定IPアドレス」です。

【メリット1】社外から社内へセキュアにアクセスできる
固定IPを使えば、「このIPからしか接続できません」といったアクセス制限ができます。
たとえば、外出先や自宅から社内のサーバーにアクセスしたい場合、セキュリティを確保したまま接続できるのは大きなメリットです。
【デメリット1】費用がかかる
固定IPアドレスは、動的IPと比べてプロバイダの料金が高めになる傾向があります。
また、複数のIPアドレスを使いたい場合は追加料金がかかります。
【デメリット2】セキュリティ対策が必須
固定IPはIPアドレスが固定になり変わらないという特徴があります。便利な一方で、外部から特定されやすくなり、不正アクセスのリスクも上がります。
ファイアウォールやウイルス対策ソフトなど、防御の仕組みをしっかり整えて使うことが前提です。
🔸動的IPアドレスって?
動的IPは、接続するたびに自動でIPアドレスが変わる仕組みです。
ふだんネットを使っているときは、たいていこの方式が使われています。
【メリット1】費用が安い
動的IPは標準で使えることが多く、コストが低めです。
「とりあえずネットにつながればOK」という方なら、これで十分なケースも。
【メリット2】管理がラク
アドレスが自動割り当てされるので、自分で難しい設定をする必要はナシ!
機器の追加・入れ替え時もスムーズです。
【メリット3】重複トラブルが少ない
動的IPではプロバイダが一元管理しているため、アドレスの重複トラブルが起きにくいのも魅力。
【デメリット】サーバー運用には不向き
たとえば、会社のホームページを自前のWebサーバーで運用している場合。
動的IPだとアドレスが変わるたびにアクセスできなくなるリスクがあります。
→そのため、安定して公開したいサーバーには固定IPが基本です。

✅まとめ|どちらを選ぶべき?
比較項目 | 固定IP | 動的IP |
---|---|---|
セキュリティ | ◎(制限可能) | △(制限しにくい) |
コスト | △(高め) | ◎(安価) |
管理のしやすさ | △(要設定) | ◎(自動割当) |
サーバー用途 | ◎ | × |
一般的な利用 | △ | ◎ |
💬私のひとことメモ
「カメラ設置したけど、外から映像が見られない…」
そんなときに必要なのが固定IPだったりします。
「高いのかな?」と思っても、目的に応じて使い分ければ無駄な出費も防げます。
お客様のネット環境を整えるうえで、この違いはしっかり押さえておきたいポイントです♪
🛠おすすめ活用シーン【固定IP・動的IP 編】
✅ 固定IPアドレスが向いているシーン
活用シーン | 理由・背景 |
---|---|
🏢 会社の社内ネットワークにリモートアクセス | 社外からのアクセスを特定IPに限定することで、セキュリティを確保できます(テレワーク、外出先での作業に◎)。 |
📷 防犯カメラの遠隔監視 | 固定IPを使えば、自宅や外出先からリアルタイムでカメラ映像を確認できます。常時アクセスが必要な環境に最適。 |
🖥 Webサーバー・メールサーバーの運用 | 固定IPがないと、アドレスが変わるたびに接続不能になることも。DNSとの連携のためにも固定化が必要です。 |
🧑💻 VPN(仮想専用線)接続 | IP制限を使って、より安全に拠点間通信や在宅勤務ができる構成を組みやすくなります。 |
🏬 店舗のPOSレジや本部連携が必要なシステム | 各店舗と本部を安定的につなぐために、固定IPで信頼性を確保。トラブル時の原因特定も早くなります。 |
✅ 動的IPアドレスが向いているシーン
活用シーン | 理由・背景 |
---|---|
🏠 家庭でのインターネット利用(動画視聴、SNS、ゲームなど) | セキュリティ要件が低く、コストを抑えたい場合は動的IPで十分です。 |
💻 会社の一般事務用PC(メール、クラウド操作など) | 特別な外部公開や制限が不要であれば、動的IPのほうが管理がラク。 |
📶 モバイルWi-Fiやテザリング利用 | 利用のたびに接続先が変わるため、IPも自動で割り当てられる仕組みがフィットします。 |
🏠 自宅でNASを使いたいけどセキュリティまでは気にしない人 | 高度なセキュリティ設定や遠隔アクセスが不要であれば、動的IPでコスト削減。 |
💼 短期プロジェクト用の回線契約 | 一時的な利用なら、管理負担が少ない動的IPで十分なケースも多いです。 |
❓Q&A|固定IPと動的IP、どう選べばいい?
Q1. 固定IPアドレスって個人でも使えますか?
A. はい、個人でも利用できます。
自宅でNAS(ネットワークHDD)や防犯カメラを遠隔操作したい場合などに導入するケースがあります。
ただし、プロバイダによっては法人向けプランのみの場合もあるので、申込前に確認しましょう。
Q2. 固定IPを契約すれば、どこからでも社内ネットワークに入れるんですか?
A. はい、ただし“IP制限+セキュリティ設定”が前提です。
固定IPアドレスがあることで、特定のIPからのみアクセスを許可する「アクセス制御」が可能になります。
この設定を行うことで、テレワークや外出先から安全に社内へ接続できます。
Q3. 動的IPでもVPNは使えますか?
A. はい、一部のVPNサービスでは使えます。
ただし、動的IPでは通信先のIPが変動するため、安定性やセキュリティを求める場合は固定IPがベストです。
「OCN for VPNライト」は動的IPで利用できるタイプです。
Q4. IPアドレスって、自分で設定する必要がありますか
A. 動的IPは基本、自動で設定されるので心配いりません。
一方、固定IPはルーターや端末側でマニュアル設定が必要なケースもあります。設定に不安がある場合は、ルータのメーカーや導入業者(システム担当者)に相談するのがおすすめです。
Q5. 固定IPだと不正アクセスのリスクが高いって本当?
A. 放置すればリスクはあります。だからこそ“対策”が大事。
固定IPは「同じアドレスを使い続ける」ため、第三者に特定されやすくなる面があります。
ファイアウォールやアクセス制限、ウイルス対策など、セキュリティ対策をセットで導入することでリスクを抑えられます。
Q6. OCNで固定IPを申し込みたいときは、どうすればいい?
A. 法人・個人向けに複数プランがあります。
たとえば…
- ✅ OCN 光 IPoE 固定IP1(1つの固定IPを割り当て)
- ✅ for VPNライト(動的IPサービス)
- ✅ メール&ウェブ ホスティング(固定IPとセット契約も可能)

💡まとめ:こんなふうに選ぼう!
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