電子黒板、クラウド教材、VPN、遠隔授業——。
GIGAスクール構想により、学校のICT化は加速しています。
しかし、その“裏側”を支えるネットワークインフラが古いままでは、真のデジタル教育は実現しません。
今回ご紹介するのは、そんな課題を解決するために教育委員会が導入を決めた
**「OCN IPoE スーパーワイドプラン（GIGAスクール向け）」**による、次世代校内ネットワーク構築の実例です。
目次
🟦【はじめに：電子黒板のある教室から】
教室の黒板が、チョークではなくタッチペン対応の電子黒板に変わっている——そんな学校が増えています。
GIGAスクール構想によって、生徒1人1台の端末、デジタル教材、クラウド型の授業支援ツールが整備され、教育現場のICT化が一気に進みました。
しかし、その裏である問題が起きていました。
🟦【第1章：ICT担当の先生の気づき】
ある小学校で、ICT担当の教頭先生がつぶやきます。
「Googleドライブの教材が開かないときがあるんですよね」
「校務用のNASに自宅からアクセスできなくて困ってて……」
「VPNで教育委員会のサーバーに接続できないことがあるんです」
最初は「機器の不具合？」と思われましたが、調査を進めるうちに、プロバイダの問題と回線の仕様にたどり着きました。
🟦【第2章：教育委員会が調査開始】
教頭先生の声は、教育委員会に届きました。
「たしかに、クラウド教材のラグやVPN接続の不安定さは、他校からも上がってきている」
そこで、教育委員会のICT担当者が、現地のネットワークを調査したところ、以下の課題が明らかに。
- 旧式のPPPoE方式の回線で帯域が逼迫していた
- プロバイダが固定IP非対応 or IPv4のみ対応
- 教職員が外部から接続するためのVPN構築が難しい構成だった
そこで導入検討されたのが、**「フレッツ光クロス」＋「クロス対応固定IP」**の構成です。
🟦【第3章：自治体が導入を決定】
教育委員会からの報告を受け、自治体は以下の点から新構成を決断します。
- GIGAスクール対応には高速・安定した通信が不可欠
- 教育用クラウド、遠隔授業、VPN、校務システムをすべて安定運用するには、IPv6対応のIPoE接続＋固定IPが必要
- 将来の拠点間通信（他校やセンター校との連携）を見据えても、固定IPは必須のインフラ
選ばれたのは、フレッツ光クロス＋OCNのクロス対応固定IPプラン。
10Gbps級の高速回線に、IPoE方式の固定IPが加わることで、通信速度・安定性・管理性が飛躍的に向上しました。
🟦【第4章：再び学校現場へ】
新しいネットワーク構成が導入されてから、学校現場は大きく変わりました。
- 教材がクラウド上ですぐ開けるようになった
- VPNの安定接続で、校務作業のリモート対応が可能に
- NASへの外部アクセスもスムーズで、先生方の負担も軽減
「授業中に止まらない」
「デジタル教材をストレスなく使える」
「VPNで教育委員会の資料もすぐに取り出せる」
——そんな当たり前が、ようやく現場に届いたのです。
🟩【Q&A：よくある質問】
Q：固定IPって、学校でも必要なんですか？
A：はい。VPN接続やNASの遠隔アクセス、アクセス制限付きのクラウドサービス利用などで必要です。
Q：フレッツ光クロスとは何ですか？
A：NTTの次世代光回線で、最大10Gbpsの高速通信に対応したサービスです。通常のフレッツ光よりも帯域に余裕があり、GIGAスクールのような高トラフィックにも向いています。
Q：クロス対応の固定IPって何が違うんですか？
A：従来の固定IPはIPv4接続に限定される場合が多く、クロス回線ではIPv6（IPoE方式）に対応した固定IPが必要になります。これにより、クロス回線の速度と安定性を活かした構成が可能です。
Q：導入は誰に相談すればいいですか？
A：原則、学校単体ではなく、教育委員会や自治体が主導します。弊社でも、構成案やお見積もりなど対応可能です。
🟦【まとめ：次世代教育の土台に“通信の見直し”を】
GIGAスクールが進む中で、教室は大きく変わりました。
でも、どんなにICTが進化しても、その裏にある**「通信インフラ」**が不安定では、学びの質は落ちてしまいます。
学校現場の声を受け、教育委員会、そして自治体が動き出した今回のケース。
「電子黒板があるのに、ネットが遅い」
「VPNがつながらない」——そんな声が聞こえたら、まずは**“回線とプロバイダ”の見直し**から始めてみませんか？
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